● 服装について
撮影現場は基本的には、工事現場とは何ら変わりは無いので、毎日替えて洗濯ないし、クリーニングをするか、経済的に無理な人は撮影現場用の服を用意すること。
1. 帽子 夏においては極度の炎天下の撮影が数時間において及ぶ場合が多いので帽子を着用するべし。場合によっては、耳当ても必要であろう。これ全て、撮影用に用意すべし。
2. 上着・ズボン 上着・ズボンについては、これといって自由ではあるが、あくまで工事現場と同じ状態なので、これに相応しい服装であれば良しとする。経済的に毎回クリーニング、洗濯等出来ない人は、これ全て撮影用として用意すべし。
3. 靴下 撮影現場はモノが散乱し、釘や画鋲、または色々な突起物があるので靴下は必ず着用すべし。夏であってもなるべく厚手のものを用意すべし。
4. 靴 靴についてはドロ沼等での撮影のあるので、出来れば皮又はビニール製の通気穴があいていないスニーカーが適しているであろう。撮影用として用意すべし。

● 持ち物について
1. ウェストバッグ 10.カッター(大・小)
2. 制作費を入れる財布 11.携帯電話
3. カギ 12.脚本または構成
4. ボールペン 13.撮影進行表と香盤表
5. 黒・赤・白マジック 14.連絡表
6. 黒ガムテープのみ 15.スタジオ&ロケ地の地図
7. 両面テープ 16.携帯用関東道路地図本
8. パーマセルテープ
9. ハサミ

● 時間について
1. 撮影において集合時間は、集合する時間ではなく出発時間又は撮影準備開始時間である。助監督は集合時間15分前には集合場所へ行くこと。
2. 撮影終了時間とは、撮影が終わった時間を言い、全ての撤収が済み、スタッフ、キャスが全て立ち去った時間ではない。
3. 撮影終了時間は22:00までとする。
4. 撮影終了時間を24:00を超えた場合、チーフ助監督のギャラ、又は日当は無しとする。
5. 昼食、夕食の基本的な時間は1時間であるが、撮影が推している場合30分とする。
6. 昼食、夕食の際、チーフ助監督は必ず、撮影準備開始時間と撮影開始時間を全スタッフ、キャストに告げるべし。
7. チーフ助監督とは、撮影進行表の予定時間どおり、撮影が進行されていない時、パッケージ・スチール・カメラマン並び監督に巻きを要請すべし。
8. チーフ助監督は、そのシーンまたはコーナーの撮影時間を毎回、監督に告知する。
9. チーフ助監督は撮影が何らかの理由で中断している場合、何待ちなのでを全スタッフ、キャストに伝えるべし。

● 心構えについて
1. 実際に撮影現場は芸術活動と言うよりは、すし屋の職人や大工と言った職業のような職人気質が強い場所である。そのため、親方(監督)の言うことは絶対服従であるが制作費がかかる問題や作品の売上には全く関係ないことに制作費を使おうとしたり,時間の問題等はこの限りではないので、そうした問題に直面した場合、監督に直接話すのでは無くプロデューサーに話すべきである。
2. チーフ助監督は、監督の良き理解者であり親分子分の関係にも似たものがあるので、常に監督の精神状態を読み取り、演出し易い環境を心がけたり、また、監督が演出面で悩んでる場合は良きアドバイスをするべきである。

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